原因特定から始まり最善の方法で作業
AIR CONDITIONER GAS FILLING
エアコンには室内機と室外機が存在し、冷房の場合は部屋の熱を外に逃がして、暖房の場合は外の熱を部屋に送るという仕組みで動いています。その熱移動を可能にするためのガスがエアコンの内部に封入されており、取り付け工事の際の不備や経年劣化による腐食などによって漏れてしまうことがあります。原因をしっかりと特定してベストな方法を模索し、エアコンガスを充填いたします。
エアコンが冷えない、熱交換器に霜がついているといった場合は、エアコンに入っているガスが漏れている可能性があります。
このガスは冷媒ガスといい、空気を冷やすためのガスです。
今回はガス漏れの原因や対処法を紹介します。
エアコンが冷えない(ガスチャージ・ガス補充)
エアコンが冷えない原因
エアコンのガス欠
エアコンの様子がなんだかおかしい…
そのようなとき、下記のような症状があれば、エアコンのガス漏れが原因かもしれません。
・エアコンをつけると送風口から風は出るが、まったく冷えない
・エアコン本体の熱交換器に霜がついている
・室外機から出ている細いほうのパイプに霜がついている
目次
1)エアコンのガス漏れの原因
2)ガス漏れの対処方法
3)ガス漏れの確認方法
4)エアコン修理を頼むには
1)エアコンのガス漏れの原因
エアコンのガス漏れは主に次のような原因で発生します。
取り付け工事のミス
取り付け時の作業に不良があるために発生します。
工事後、数日-数年で症状が出ます。
設置している室外機を無理に動かした
冷媒ガスの配管に使われている銅管は、経年変化で固くなります。
無理に動かすと、接続部からガスが漏れることがあります。
室外機の開閉バルブ不良
取り付け前は冷媒ガスは室外機の中に入っています。エアコン取り付け時に、バルブを開いて配管内に冷媒ガスを送り込みます。
エアコンを使用している間にバルブのパッキンが変形すると、そこからガスが漏れる原因になります。
内部配管等の腐食
エアコン本体の熱交換器や、室外機のコンプレッサー周辺のパイプなどが腐食することがあります。
腐食が原因でパイプに穴が開き、ガスが漏れることもあります。
2)ガス漏れの対処方法
施工ミスや室外機を無理に動かした場合は、配管接続を直してガスを追加すれば直ります。開閉バルブの不良、内部配管の腐食は、不良個所の取り替えが必要になります。ガス漏れの状態によっては、買い換えたほうがよい場合もあります。
3)ガス漏れの確認方法
ガス漏れすると、エアコン本体の熱交換器や室外機から出ている細いほうのパイプに霜が付きます。
冷房を15分ほど運転した際に、細いパイプに真っ白い霜がついてきたら、ガス漏れを起こしている可能性が大きいです。
汗をかくように露がついているだけならガス漏れの心配はないでしょう。
室外機のパイプが冷たくならない場合も、ガス漏れなどの故障が考えられます。
ガス漏れしたエアコンは、漏れ箇所を修理し、ガスを再充填することで使用できる場合がほとんどです。
4)エアコン修理・エアコンガス
チャージを頼むには 【TKM空調設】
ガス漏れが発生した場合、修理をするか買い替えた方がよいのかは状況により判断する必要があります。
5)エアコンが冷えない時の解決方法
ガス補充でトラブル解決!
エアコン室外機のバルブ
抜けてしまったガスは、チャージすることで元の正常な状態に戻すことが可能です。ガスをチャージする前に、まずは室外機の中にガスが残っているのか、空の状態なのかを確認します。確認する際は、室外機の低圧バルブ・高圧バルブともに開いている状態にして、ガスが吹き出すかどうかをみます。ガスが吹き出さない場合は、ガスが空の状態なので、ガスチャージをする必要があります。
エアコン室外機のガスの種類
エアコンに注入するガスは数種類あり、室外機やメーカーによって使い分ける必要があります。また注入するがすの適正量も違うので、合わせて確認する必要があります。ガスの種類と量は室外機の裏面や側面に書いてあるので、これを確認することで対応するガスを調べることができます。
ガスの種類は「冷媒R410A」といったような記載があり、量は「冷媒量 880g R410A」というように書いてあります。ガスの種類と量については、説明書にも記載があることがほとんどです。室外機の見方がわからない場合や記載シールが剥がれた、日焼けしたなどで視認が難しい場合は説明書を確認します。
マニホールド接続
ガス漏れの有無の確認と、注入するガスを特定できたら、いよいよガスチャージの作業に移っていきます。ガスを注入する前に、まずは真空引きを行います。真空引きとはエアコン本体と室外機、銅配管内部のすべてを真空状態にしていきます。本体と室外機が接続されていることを確認し、低・高圧バルブの双方を開きます。真空引きには上の写真の「マニホールド」という道具を使用します。赤と青のメーターがついている機械で、外機の低圧バルブと真空ポンプを繋ぎ空気を抜いていきます。
ガスチャージ
真空引きが終わったら、ガスチャージを行います。真空引きと同様、ガスチャージにもマニホールドを使用します。真空引きで真空ポンプを繋いでいたホースに、今度は注入するガスを接続します。ガスボンベを測りの上に載せ、ガスの減り具合に注意しながらガスを注入していきます。指定の量までガスを注入することができたら、ガスチャージの完了です。
ガスの種類とガスチャージの注意点
冷媒ガスの補充作業
エアコンのガスチャージ(補充)を行うためには、高い技術が必要ですが、他にもガスの種類をしっかりと理解しておくことも大切になります。冷媒ガスは低温で蒸発し、周囲の熱を奪ってくれます。その効果を利用することで周りのモノを冷やしたり、凍らしたりしてくれるのです。そのため、冷媒ガスが漏れてしまうことで、エアコンの冷房が冷えなくなってしまいます。 一般的にエアコンの冷媒ガスとして利用されているのは「R22(HCFC)」「R410A(HFC)」「R32(HFC)」の3種類です。業務用エアコンには「R407C(HFC)」という冷媒ガスが利用されることもあります。
エアコンのガスチャージ
ただし「R22(HCFC)」に関しては、オゾン層の保護を目的とする規制の対象となっています。生産量自体も大幅に減っており、現在は「R410A(HFC)」「R32(HFC)」の2種類が住宅で主に利用される冷媒ガスです。これまで「R22(HCFC)」を利用してきたエアコンを「R410A(HFC)」や「R32(HFC)」に換えることは可能です。ですが、ガスチャージの際にガスが混ざってしまうことを避けるため、配管自体を交換する場合もあるのでご注意ください。
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